@misc{oai:weko3.example.org:00004571, month = {2020}, note = {01 OCW(全15回公開) 第01回 中国史の見方: 中国は膨大な人口、広大な国土、多様な地域性、複雑な民族構成、そして長い歴史をもつ国である。そのためにひとくちに中国史といってもさまざまなとらえ方がある。本章ではそれらを見ていくことで、中国史には多様な見方があること、中国史が多元的であることを理解する。中国史には中国人の民族史としての側面と諸民族の歴史の舞台としての側面があり、この二つの視点をもつことが中国史を理解するうえで重要であることを理解する。 第02回 中国王朝の誕生: 東部ユーラシアの多様な風土のなかで新石器時代の文化が生まれて発展し、やがてそのなかで黄河中流域が中心地となって王朝が誕生する。中国の文明はどのような風土のなかで生まれてきたのか、そうして黄河中流域に王朝はどのようにして誕生したのかを理解する。 第03回 秦漢帝国と漢人の形成: 紀元前3世紀の終わり頃の東部ユーラシアではほぼ時を同じくして農民を基盤とする秦漢帝国と騎馬遊牧民を基盤とする匈奴帝国が生まれた。そして秦の天下統一と崩壊、漢の興起と匈奴との戦いなどを通じてしだいに今日の漢民族意識の淵源となる漢人の意識が形成されていった。中国の統合がどのようにして進み、漢人の意識がどのようにして形成されていったのかを理解する。 第04回 中華の拡散と多元化: 魏晋南北朝時代は一般に分裂の時代と思われがちであるが、実は長安や洛陽といった旧来の中国文化の中心地の外に新たな文化の中心地が生まれ発展した時代である。かつ道教が生まれたり、中国文化が遊牧文化や仏教などと融合しつつ多様な展開を遂げたりした時代であった。この時代が、中国が多元化・多様化の方向へと歩み出していく時代であったことを理解する。 第05回 隋唐帝国と東部ユーラシア: 中国史のなかでも最も華やかな時代といわれる隋唐時代であるが、隋唐帝国がどのようにして誕生し、どのようにして世界帝国の道を歩んだのかを理解する。そして周辺の国々や民族がどのようにその影響を受け、唐の文化を自らの発展の力として取り込むようになったのかを理解する。 第06回 東部ユーラシアの変動と再編: 唐後半期から、遼・金と北宋・南宋が南北で並立した8世紀後半〜13世紀初めの東部ユーラシアの動向をみていく。キタイ・ジュシェン・タングトなどの諸民族が独自の国家を打ちたてて政治的・文化的自立を強めていく一方、中国社会では唐宋変革と呼ばれる社会変動が生じていたことを理解する。 第07回 モンゴル時代の大統合: モンゴル帝国がユーラシア大陸を席巻した13〜14世紀の東部ユーラシアの状況をみていく。中国はモンゴル帝国の宗家である大元ウルスの一部として、銀を媒介としたユーラシア大交流圏と結びつくこととなった。「モンゴル時代」と呼ばれるこの時期のユーラシア大統合のしくみと推移について理解する。 第08回 明と内陸世界・海域世界: モンゴル帝国解体期の14世紀後半から、明による秩序が転換していく16世紀後半の推移をみていく。明は対外関係を朝貢に限定する特異な体制をとったが、貿易が再び隆盛する中で体制の転換をせまられ、新興勢力が東部ユーラシア各地で擡頭していく。その推移と構造を理解する。 第09回 「清の平和」と東部ユーラシア: 明清交替期の17世紀から、清が隆盛を誇る18世紀末までの東部ユーラシアの状況をみていく。明末の貿易ブームの中から擡頭したマンジュ(満洲)人は大清グルン(清)を建設し、漢地・モンゴル・チベット・東トルキスタンにまたがる大帝国に発展させていく。18世紀に「清の平和」を現出していく過程とその支配構造について理解する。 第10回 近代への変容と動乱: 「清の平和」が動揺する18世紀末から、秩序の再編に向けた動きがくり広げられる19世紀半ばにかけての様子をみていく。この時期、漢人社会の人口増とそれに伴う社会不安、対外関係における紛争・衝突が秩序をゆるがした。漢人社会の特質、およびこの時期の変動とそれへの対応・反応について理解する。 第11回 清の近代国家化の試み: イギリスやロシア、日本との関係の深まりと衝突、統治領域や朝貢国の喪失によって清の「国境」が画定されていく。また清自体も従来の統治や対外交渉の方式を変え、西洋式の近代国家化を試みた。以上の過程とその帰結について理解する。 第12回 模索する中華民国: 清の改革や革命を図った知識人たちがどのような近代国家「中国」を作り出そうとしたのか、辛亥革命の結果成立した中華民国で何が課題となり、その解決のためにどのような模索がなされたのかを理解する。 第13回 国民政府と日中戦争: 国民革命によって政権を獲得した中国国民党がどのような国家の建設を目指したのか、そして日中戦争が中国と東部ユーラシアの近現代史の展開にどのような影響を及ぼしたかを理解する。 第14回 中華人民共和国と東部ユーラシア: 中国共産党政権の成立と、その統治の特徴について理解する。また、東西冷戦、中ソ対立といった国際関係の変化と、反右派闘争、文化大革命といった中国国内の政治運動の展開がどのように関係していたのかを理解する。 第15回 現代の中国と東部ユーラシア: 改革開放後の中国社会の変容、中国共産党のあり方の変化、それによって生じた国内的・国際的な影響や摩擦、現在の中国と東部ユーラシアが直面する課題などを理解する。}, title = {023 中国と東部ユーラシアの歴史(’20) 1555081p}, year = {} }